食洗機(4) これをやったら食洗機が壊れる

四方山コラム

食洗機を長く機嫌よく長く使っていくには、この家電をよく知っておくことが鍵になります。

食器はすべて下向きに

給水ノズルからお湯や水が出てくるので、行き渡る向きに食器やボールを置きます。たくさん入れてしまいたくて、上に重ねてしまいがちですが、上に重ねたものの重みと、水が当たる振動で、お皿の縁がかけてしまったりします。軽いものでしたらまあまあセーフですが、水の勢いで浮いてからから音を立ててしまうので、避けた方が無難です。

入れはいけない材質は絶対にだめ

取説に洗ってはいけないと記載されている材質は、入れたら本当にダメです。

例えばクリスタルのグラスやサラダボールなど。ヒビが入ったりして本当にガッかりしますよ。
クリスタルなどは金属成分が入っていてあの輝きを放っています。お湯に長く当たることになるので、膨張率に差が出て、割れる要因になってしまうようです。
アルミ製品も、黒ずんでしまいます。

故障を回避するには、アブラと水垢を定期的にのぞく

食洗機の結構多い故障原因は水もれ。単にホースが外れたとかいうレベルでなく、機械の内部で水漏れが起きて、センサーが反応して運転できなくなるパターン。水漏れがどの部分から起きているのか、特定するのも困難のようです。また、水漏れが要因でエラーが出ると、修理してもまた違うところに不具合が出てくるということで、修理よりも、買い替えを勧められました。

できるだけ故障を回避して1日でも長く使うには、メンテナンスがやはり大事です。

ポイントは、素人の私ですが、自分なりに考えると、見えない部分のメンテは重要。
まず、油分が機器の部品にたまらないようにすること。
1カ月に1回は鍋洗いコースなどの高温洗浄をする。そのとき、何も入れないこと。洗剤はもちろん入れて。

もうひとつは、水垢(カルキ)。水道水の中のミネラル成分が積もり積もって、固い石のように固まってしまう。接続部分などにたまったり、部品のやわらかさを阻害する原因になります。これも故障の原因です。
排水の出口についている、細かい網にも、水垢が少しずつたまるんです。洗剤をつけてブラシでこすってもとれません。
水垢の細かい固いかたまりが付着していると思われます。
こうした付着物も、何年も使っていると、びっしり貯まって、排水を阻害し、モーターの負担となるようです。

3カ月に1回は食洗機専用洗浄剤で運転する

水垢成分は、ふだん使う食器洗い用の洗剤ではとれません。クエン酸のような酸性の強力洗浄剤で、何も食器を入れずに運転して、固まりかけている水垢成分を溶かしてやる必要があります。

独のミーレ社から、洗浄剤が販売されています。でも、けっこう、お高いです。使用の仕方は、ふたをとって、庫内に下向きにして置き、運転させます。
中身は、固形です。
おそらく標準で入る下洗いコースのあいだに、全部、溶け出しててしまわないように、固形にしてあるものと思います。

パナソニックからも、同様の効果の洗浄剤が販売されています。
こちらは、粉末状。
下洗いが入る食洗機は、最初から投入してしまいうと、溶けて流されて、肝心の働きが弱るので、運転開始から、数分たって、本洗いに入ってから、途中でドアを開けて、投入します。

パナソニックの洗浄剤がお安いので、私はこちらを使っています。
わが家の食洗機も、ミーレ社のように、標準で下洗いが入るので、本洗いに入ってから、投入するようにしています。
合図は、内部の洗剤入れのふたが自動でぱかっと空いた音がしたら、洗剤が出ていくタイミング。
わが家のマシンでは、時間を測ったら、スタートから14分くらいして、本洗いに入っていました。
なので、タイマーをかけてそばで待期。ふたがあくタイミングを待っていて、耳をすまして待っていて、ぱかっと音がしたら水垢とりの洗浄剤を投入しています。

仕上げ剤(リンス剤)も予防のために使用

国内メーカーの食洗機は、リンス剤の使用はとくに求めていないのですが、海外製のものは、リンス剤の使用を標準としています。
リンス入れに残り少なくなると、メッセージがしつこくでてきて、うながされるので、一応、入れています。
リンス剤は、グラスのくもりを防いだり、水残りを少なくするためとか。酸性の成分と思います。


日本の水の水質は、海外の水のように、硬度が高くないので、海外製の食洗機を使用していていても、リンス剤は使っていない人も多いようですが、これまでの故障経験から、少しでも長く使いたいので、リンス剤も水垢がたまってしまうのを、少しは防ぐというように解釈し、リンス剤もつかっています。
本当に必要なのかどうか、きちんと応えてくれるサイトなどを見つけたいです。

食洗機自体はそれほど複雑な機器ではないです。油と水垢(カルキ)を定期的にとりのぞく。目に見えない部分の機械部分のために、定期的にやることをおすすめします。

食洗機がまとめて洗ってくれると思うと気がらくで、料理するのも楽しいです。

せっかく設置した食洗機、長く使っていただきたいです。



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