食洗機(2)_国内メーカーのビルトイン食洗機は、実は迷いようがない

四方山コラム

レンタルで使ってみて、必要だったらあらためて購入する、というライフスタイルは素敵ですが、食洗機はレンタルしてみるわけにはいきません。実際に使ってみるまで、食洗機の良さやどんな点を重視したらよいのかは、わかりにくいと思います。

なので、食洗機選びのヒントになればと思い、投稿したいと思います。

価格面で国内メーカーは圧倒的に有利

私が生まれて初めて使った食器洗い乾燥機は、独のボッシュ社のものでした。
住み始めた家にすでに据えつけられていたので、喜んで使い始めたのが食洗機とのつきあいの始まりでした。故障での買い替えで、次が独のミーレ社のもの。こちらも13年間使って、故障により買い替えが必要になり、ここから大いに迷ったのです。

海外製のものを再び据えつけるには、割引後の低価格帯機種でも税込み30万円は下りません。そこに工事費が約6万円。機種によっては、前面にパネル (ドア面材)をつけなければならず、約40万円はかかります。

わが家、ほぼ夫婦ふたりになったような食卓ですので、この高価格製品を再び設置するのに躊躇しました。
このため、手洗いの暮らしに戻そうと思ったのですが。身体のあちこちが手洗い生活で痛みを生じました。料理していても、これを全部手洗いすることを考えると、新規のレシピを試してみる気になれず、気持ちも萎えるばかりです。それで、やはり食洗機がほしいと結論は出しました。

以下、食洗機を選択するのにあたって、チェックした点などご紹介します。

なお、ここでふれる食洗機は、すべてビルトインのものだけです。キッチンの上にのせておくタイプは使ったことがなくわからないので、ここではふれていません。

国内メーカーの食洗機は大きく分けて3タイプ、しかない

国内メーカーのものは、割引額が大きく、工事費をのせても、14万円から18万円くらいでおさまりそうです。
海外製のものとは、圧倒的な価格の有利さです。海外製価格のほぼ半分ですむので、故障してもまた買い替えるのに負担感が少ない。
ということで、国内メーカーのものを入れるのに、本気で検討し、見積もりもネットから3社の販売店からとったほどです。

食洗機の国内メーカーといっても、現状、ほぼ2社のみの状態です。パナソニックとリンナイの2社のカタログをもらえば、OKです。

パナソニック 「キッチン家電・調理家電」をクリックして
リンナイ 「キッチン」をクリックして

家電量販店では、パナ社のカタログや製品は置いてありましたが、リンナイのものはなかったです。直接ホームページより郵送してくれるよう依頼しましたが、なぜか1週間も届くのにかかりました。

製品選びは、設置できるキッチンスペースのが、45㎝なのか、60㎝とれるのかによります。あとは、キッチンの奥行き。奥行きが60㎝未満だとどのタイプも設置できないです。

  • 幅45㎝のスライド式(深型と浅型がある。奥行き狭めの60㎝対応のタイプもある)
  • 幅60㎝でスライド式
  • 幅45㎝のフロントオープン式(リンナイ社のみ)
    ※幅60㎝のフロントオープン式は、国内メーカー1社も出していません。

スライド式とは、引出しのようにカゴを手前にスライドさせて、食器を入れます。

フロントオープンタイプは、前面ドアを上から手前に開いて、カゴを引出し、食器を入れます。

スライドとフロントオープンとどちらがよいかですが、私見では、可能であれば、フロントオープンのほうがおすすめです。残念ながら、リンナイ社しか出してません。
フロントオープン式をおすすめする理由は、スライド式よりたくさんの食器が入れられる。カゴが2段あり、別々に引き出せるので、入れ忘れたものをあとから入れられるからです。
海外製の食洗機は、ほとんどがこのフロントオープン式です。
フロントオープン式を使ったことがある人は、買い替えでも、このタイプを選ぶ人が多いようです。

スライド式だと、下のほうから、考えて食器を入れていき、あとから下のほうに入れたいと思ったときは、上のものをどかしてから、入れる、といったことになると推測しますが、慣れないと使いにくそうです。

このタイプは、なんと、まな板が洗えない、かも

キッチンで60㎝の幅がとれるのであれば、食洗機の60㎝のスライド式も選択肢に入りますが、要注意は、高さのあるものが入らない!ことです。

カタログはよーくチェックしてください。

まな板、食洗機で洗いたくないですか?

まな板こそ、食洗機で洗いたいです。なぜなら、食洗機なら、50度以上のお湯で洗えるからです。

除菌面では、ほぼ100%の安心感です。

60㎝幅のスライド式は、カタログによれば、縦22㎝までです。それを超えると入れられません。

わが家にあるまな板は、どれも縦24㎝。縦22㎝というと、出回っているまな板より、細いもの選ばないと、食洗機では洗えないということです。

縦22㎝までとしているのは、水を吹き出しながら回転するプロペラにひっかかってしまうから。
ですが、実際に縦24㎝のまな板を試したわけではないので、ご自分で、ぜひ、確認してください。

フロントオープン式が入れられるどうかは、奥行きしだい

国内メーカーのものでは、たくさん入れられて、使い勝手がよいフロントオープン式ですが、設置できないキッチンも多いようです。

スライド式のほうは、本体の底についている4本の足が足高長で、その下をホースがとおるような設計なので、だいたいのキッチンに設置できます。

一方、フロントオープン式は、洗う庫内を天地でフルに確保しているため、底の部分にホースを通すことができない設計です。なので、本体の後ろに、ホースをとりまわすスペースがとれるようなキッチンの奥行き(65㎝以上)が必要ということなんです。

ですので、フロントオープン式にしたい場合は、設置業者さんに、あれこれ確認されます。現場に行ったら、設置できないケースもあるからだそうです。

マンションで設置済み食洗機が、スライド式ばかりなのは、ホースのとりまわしが容易で、設置できないキッチンがめったにないからでしょう。工事もラクなんです。一般人でもできます。

45㎝幅の深型なら、スライド式でも標準幅のまな板洗えそうです。ですが、スライド式は、そもそも箱の中に引出し箱をつくるようなもので、洗う庫内がその分、狭くなるため、入る食器がフロントオープン式にくらべて、少なくなるのが難点です。

国内メーカーのものからしか選ぶことができないのであれば、私なら、洗える容量重視で、リンナイ社のフロントオープン式にすると思います。設置できれば、の但し書き付きです。

日本の住宅事情では、スライド式がこれからも主流となるでしょう。

パナ社は、スライド式のタイプを国内標準の食洗機にすると方針を決めてるのでしょう。
カタログでは、フロントオープンからの入れ替えのパターンが掲載されています。
フロントオープンタイプを駆逐していく方針かと見受けます。

だからこそ、リンナイ社のみ扱うフロントオープン式が、これからも存続してくれることを切に願います。

一方、新築マンションに設置済みで多い45㎝幅の浅型のスライドオープン式の食洗機、あれって、使い勝手はどうなんでしょうか。
使ったことがないのでわからないですが、ちょこっとしか入れられないから、結局は使わない家庭が多くなりそう。ご自分でこれから買ってつけるなら、45㎝幅の浅型を買う意味がないと考えます。

ちなみに、割引後価格や工事費など、販売店で異なっていますので、見積もりを複数とってみたほうがよいですよ。

簡単に見積もりのとれる販売店
交換できるくん
テコスNAVI
生活堂

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