総務省・家計調査4月分にコロナ自粛の消費行動が反映されている

四方山コラム

新型コロナの感染防止では諸外国のように外出が罰せられたわけではないですが、自主的に外出を控えた4月からの約1か月半、消費行動はやはり前例のない様相となっています。

自粛期間で明らかに減ったのが、やはり「食事代」と「飲酒代」です。食事代は 63.3 %減、飲食代はなんと 90.3 %減です。

家計調査に協力している人は、家計簿記帳を正確に行ない、政府の外出自粛要請に自主的に応えるような、きちんとした家庭と推測します。
なので外食することもなく、外で飲酒することもなく、自宅にこもってすごされていたことと思います。その結果の消費行動です。

わが家は、ほとんど外食しないので、食費は減らず、むしろ増となりました。
バターやクリームチーズ、生クリーム、ホットケーキのもと、小麦粉の強力粉などが、1万円近く増えています。
娘が手作り菓子を インスタグラムにアップしたがったからです。
スーパーの店頭から、これら商品が一時消えましたが、わが家もその一旦をになっていたわけです(^^;)

お菓子はちゃんと作ろうとすると材料費がかなりかかるということ今回、再認識しました。1個 100円のケーキがある一方で、有名店の800円するケーキもあるわけで、100円のケーキはいったい何からできているんでしょ(^^;)。普通の材料で作ったらありえませんね。

交通・通信費が激減

外出自粛していた期間は、当然のことながら、交通・通信費が減っています。
鉄道運賃、バス代、航空運賃、有料道路料、ガソリンが減。中でも、航空運賃は 94.5%の減です。

趣味代が激減

私らのような中高年にとって趣味は生きがいの一つであります。

「趣味費を削りましょう」と、FP相談で提案したら、受け入れてはもらえません。

子育て世代に「教育費を削りましょう」と、提案したら、全く受け入れてもらえないのと同じように、中高年にとっては趣味費は言わば「聖域」です。

その大事な趣味費が、自粛期間中は激減しています。

宿泊料、パック旅行費、映画・演劇等入場料など。いずれも 90パーセント台の減りようになっています。

私の場合は、趣味の大人バレエ関係がごっそり減りました。会費や回数券、交通費もすっかりゼロになって、趣味代が意に反して、大きく支出減に結びつきました。

コロナ消費のトップはやはりあの商品

一方で顕著に増えたのは、保健医療の保健消耗品です。高値で転売されていたマスクがここに入ります。なんと123%もの増となっています。

またパソコンやゲーム機、ゲームソフト等の消費が増え、インターネット接続料も増えています。

私もこの間、パソコンの性能アップをしようと考えてしまい、パソコンパーツ類をお買い上げしてしまいました。
Zoom会議に合わせて、マイクやカメラ、背景になるような緑色の布も欲しかったのですが、1カ月待ちとか、アホらしい高値価格がつけられており、あきらめました。

家計調査に表れた、前例のないような異様な消費行動の数値の結果、家庭経済を学ぶ人のテキストにいずれ載るのではないかと思いますよ。

参考にした総務省のサイト
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf1.pdf

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