食洗機(1)_20年以上食洗機を使ってきた主婦が、手洗いに原点回帰してみた

四方山コラム

再び、食器洗い乾燥機の水漏れで漏電

夕食後、突然、家中の電気供給が停まってしまいました。音で例えるなら、「ばちッ」とです。

気が動転したものの、どうやら食洗機らしいと懐中電灯をもってブレーカーあたりを点検したら、漏電スイッチが落ちてました。
食洗機の供給スイッチを切って、漏電スイッチを上げたら、何事もなかったように、家中の電気製品が復帰しました。

ここから、食洗機をめぐって、葛藤の日々が約2カ月半続くことになりました。

食洗機を入れようと思っている方、食洗機選びで迷っている方、食洗機ってどうなの、と思っている方の、何か役に立てばよいなと思い、久々の投稿です。

食洗機なしで食器を手洗いしたら,腰痛が発生

20年以上、ビルトインの食洗機を使ってきました。長期に食洗機を使ってきた人間が、手洗いで食器洗いを約2カ月やった結果、感じたことは、

  • 腰痛になった、さらに、腱鞘炎になった
  • すすぐための水道水はかなりの量と実感
  • 食器洗いと食器ふきに要する時間は、自由時間を浸食する
  • 洗い上がりにいまいち不満足
  • 除菌面でいまいち不安

仕方なく手洗いして2日目、何となく腰が痛い。
椅子から立ち上がるときに、すぐに垂直の姿勢になれない。腰を”くの字”にして立ち上がり、痛い痛いとつぶやきながら、腰をまっすぐにするという感じです。

原因が手洗いにあると気がついたときには、身体の衰えを感じました。

キッチンの高さが私の身長に合わないのかと調べてみましたが、85センチの標準的なキッチンの高さで、私の身長からしてとくに高くもなく、低くもなく。

では、姿勢が悪いのかと自分の手洗いの仕方をチェックしてみたところ、水道の蛇口までの距離が若干遠いのが原因のようです。

シャワー付きのTOTOのもので、ふつうのものですが、わが家のキッチンが奥行きがあって、そのため、水道栓の蛇口まで、ほんの少し遠いとわかりました。シンクの端に身体をぺたっとつけてまっすぐにたったときの蛇口までの距離は33㎝。手をのばして食器を洗おうとしたとき、5㎝遠い(手足が短い)ので、腰を”くの字”にして5㎝分、近づこうとした結果の腰痛でした。

あと5センチ、蛇口までに近かったら、腰をまげずに食器が洗えるとわかったのですが、水道栓をもう少し長いものにするというのは、かなり特殊な水道栓になるため、この距離に自分を合わせることにしました。

で、今の洗うときの姿勢は、幼児に言うように、心の中でとなえていました。

「お背中、ぴん!」

腹部をシンクのふちにぐっと押しつけて、腰の部分をくの字にさせずに、水道栓に手をのばして食器を洗っています。

しかし、この姿勢はいわゆる「反り腰」になっていたようで、反り腰は腰痛の製造姿勢のようなもので、2カ月たった頃、ちょっとした拍子で、ぎっくり腰をやってしまいました。

さらに、左の親指あたりが、なんだか痛い。思い当たるのは、やはり手洗い生活。
蛇口から食器に水をあててすすぐという間、左手の親指とひとさし指、なか指で食器やなべをささえていますが、この負荷で腱鞘炎になったようです。

手洗い派の友人に話したら、「じゃ、私は手洗いで知らず知らずのうちに、指を鍛えていたわけね」、と、笑って受け流してくれましたが、食洗機で、お皿をもつ力も、退化していた・・・・・。

若いときなら、多少、腰がまがっていようが、指を酷使しようが、やっていけたのでしょうが、トシを重ねますと、少しの姿勢の変化で、痛みがあちこち出てしまいます。で、食洗機、やっぱり入れたいと思いました。

水道代の節約効果はメーカーのカタログ表示はまんざら大げさじゃない

手洗いは、水の消費が多いとつくづく感じます。
スポンジを泡立てて洗って食器についている洗剤分をすすぐときに、何秒くらい水を蛇口からあてたら、気にならなくなるのか、個人差はあるでしょうが、3秒以上、流さないとキモチが悪い気がします。この必要秒数の感覚は、豆皿や箸一組と、小さなものであっても、数秒すすがないと気がすまない感じです。

ボールや鍋など、大モノになると、さらにすすぎには長く蛇口から水をあててないとなりません。

ですので、小さい食器や調理器具など、細々あると、すすぎのために使用する水道水は、何リットルにもなると思われます。食洗機メーカーのカタログの表示などみると、1回の後片付けに要する水の量は、60~100リットルにもなるとか。お風呂がたしか200リットルくらいだったかと思います。風呂タブの3分の1以上の量の水を必要とするわけです。

国内食洗機メーカーのカタログに、水道水の節約で年間2万2000円(水道局の調査をもとに・・・)などと表示されていますが、あながち誇張ではないと思われます。

お皿などは、洗いやすくすすぎやすい形状ですが、弁当箱やランチプレート、ジプロックのコンテナの蓋とか、私のような大雑把な人間には、苦手です。

そして、衛生面、手洗いでは、お湯の温度はせいぜい40度前後なので、温度で殺菌はできないでしょう。まな板など、除菌スプレーをかけたくなりますが、コロナ禍で入手困難。気にしないことにして、たまに、熱湯などかけていますが。

食洗機なしだと料理する意欲もダウン

洗って、洗いかごにふせ、数点かごにふせるといっぱいになるので、ふきんでふいて、棚に戻し、洗って、洗いかごにふせ・・・・・を何度が繰り返し。

この一連の作業が、食洗機を使う生活に慣れてしまうと、ずんずんと気持ちが下がっていき、ため息やらが出てきます。すると、リビングに近いため、家族がそーっと退出していきます。私の機嫌が悪くなっていくのを感じているのでしょう。

家族はそれぞれ自分の分の食器を洗ってはくれるようになりましたが、食器の数はたいした枚数ではありません。トングや菜箸、ボールに鍋、バットなど、調理⇒食事を終えるまでには、食器以外にも洗うべき点数は何十点もあるので、腰が痛くなることもあって、不機嫌になってしまうのです。

食洗機は不要という友人からのお叱り

なぜか私のまわりには、「食洗機より手で洗ったほうが早い、使わない!」と力強く言う友人のほうが多いです。

マンションなどにビルドインですでについていても、使わないンだそうだ。

理由を聞くと、

  • 受け皿にゴミがたまるのが気持ち悪い
  • 洗えているか信用できない
  • いちいち食洗機に入れるより、手で洗っちゃったほうが早い

食洗機不要の考えをもっている人は、主婦として私から見て、平均点以上のすぐれた家事能力の人たち。おそらく自信も自負もあると思います。だからなのか、機械にはまかせられない、自分の手で洗うほうが気がすむのかしらン。

私が、食洗機が壊れたとしょげていたら、口の悪い友人から、

「手で洗いなさいよ」とお叱りを受けました。

食洗機は、エアコンや冷蔵庫、洗濯機のように、絶対に不可欠な家電ではないです。

だから、食洗機が壊れると、すぐに次の機種を入れることを考えてはいけないような気がして、手洗いでいこうと数日は頑張ってみようと思うのです。もしかしたら、食洗機に頼らない新しい生活様式にすんなりとなじむかもしれないと。

ですが、やっぱり、食洗機は、私には必要と振り出しにもどり、次なるステージは、どのメーカー、どの機種にするかと、逡巡し始めるのです。

(続く)

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